|
2008-03-28 Fri 14:09
|
|
「あ、いいものみっけ」
「ん・・・?」 戸棚から細野が発掘したのはトランプ。両手でカードを切ろうとしているのだがボロボロとカードが床に落ちる。案外こいつ不器用なのか。 「むー・・・」 「どれ、かしてみwww」 細野からカードを受け取っていろいろな混ぜ方でトランプを切っていく。これぞ小学校時代ハマっていた、ポケ○ンカードゲームで仕込んだスーパーテクニック!! 「おー、ユウトすごいじゃんww」 「ふははw で、何するんだ?」 「当然、大富豪!」 「あ、トランプだー。遊ぶのー?」 戻ってきた2人を交えて始まる大富豪。ディーラーは俺。混ぜる役ってだけど。 食後の楽しい、ごくごく普通の一コマなのだが・・・。まさかこれが激闘の戦いへつながるとは・・・。 序盤はただ相手より高い数字を出していくだけのゲーム。だがこれは中盤から各々の力量を現し始める。 スペードの9が場に出ている。次の順番は細野。 「はいクイーン」 「あー、いきなり飛ばしたー」 手札とにらめっこしながら片桐が唸る。 「勝負の世界は非情なものなのよ」 「じゃあエース」 「なにー! やるなぁユウト!」 「そうそう簡単に手綱は握らせんぜ!」 「・・・ジョーカー」 『うわー!』 まるで手のうちの読めない間宮。オロオロしっぱなしの片桐。我がライヴァル細野。そして独り幸せ気分の俺。 この戦いは2時間にも及んだ。 「ふふふ・・・革命だ!」 「やった、私あがりーww」 両手を挙げて喜ぶ細野。 「そ、そんな馬鹿な!」 「・・・ジョーカー」 「まだ持ってたのか!」 「私もまだ3があったんだよね!」 「ぐぁー!!」 ラストバトルで俺ボロ負け。 間宮が異常に強く、恐らくトップ。ビリ争いは俺と片桐。 そんなこんなで時刻は9時半近くに。 「そろそろいい時間だな」 「わ、もうこんな時間ー?」 「遊んだねーww」 各々談笑しながら帰宅準備を開始。 その前に俺はトイレへと向かうが、風呂場の扉を開けるというミスをする。 「こっち」 「す、すまん」 「何やってんのww」 間宮の反応があまりに普通なので余計に恥ずかしかった。 我が家には無い芳香剤の香りとおさらばして家の外へ。 「それじゃ、今日はご馳走様」 「気をつけて」 間宮宅を離れて3人並び、駅へと歩いて行く。話題はもっぱら間宮宅のこと。 「しっかし滅茶苦茶遊んだな」 「楽しい時間ってすぐに過ぎちゃいますよね」 「そだねー」 携帯をぽちぽちしながら相槌を入れる細野。感情がこもっていないというか、声のトーンが素だったために少し気になった。 「ん、どした?」 「ううん、楽しかったよー凄く」 あくまで推測だけど、相手は男だろうな。その様子を見て片桐も不安そうに細野を見てた。 「さて、お送りしますよお嬢さん方ww」 「あら王子様、私の家はすぐ近くでしてよ?ww」 「あれ、そうなのか」 細野の家はわりと近くにあるらしい。だから朝も一緒に来たのか。 「それじゃね、知佳。変なことされそうになったら叫びなさいよ?」 「あははwwww」 「しないしないww」 |
|
2008-03-17 Mon 01:03
|
|
電車に乗り込み、降りたのは俺が住んでるところの隣の駅。そこから歩いて行くとアパートが見えてきた。
俺無言。というか緊張してました。 「そんなに緊張しなくてもいいのにww」 「いやいや、寒くてさ」 思いっきり否定すると嘘くささ全開だったので、意味のないごまかしに走る。なんかもう緊張のしすぎで膝が笑ってる気すらする・・・。 部屋の扉が開かれ、中へ通されると窓際に羅列した大量のぬいぐるみ。しかも埃を全くかぶっていないところを見ると、きちんと手入れされているらしい。 なんかもう香りからして野郎の部屋とは全然違うね。 「おじゃましまーす」 「こたつ」 はいはい、と返事をしながら細野が炬燵のスイッチを入れる。 その間に間宮はキッチンに姿を消し、また雑談。 「驚きました? ぬいぐるみww」 「うん、これ凄いね」 普通に買ったのもあるだろうけど、たぶんゲーセンで獲得したやつが大半を占めてると思う。純粋に可愛らしいぬいぐるみだった。ぶっちゃけレタスが一緒に並んでるんじゃないかと探してしまった。 しばらくするとポットに紅茶を入れて間宮が戻ってきた。しかし4人分のカップをその場に残して退散。 やがてキッチンから食欲をそそるカレーの匂いが漂ってきた。 「やばー、楽しみになってきたww」 「あはは、私もwww」 事前に細野から料理の腕を聞いているだけに正直俺も楽しみではあった。 「いいよ」 キッチンから顔をのぞかせる間宮。 細野さん座ってくれ。そんなに飛びあがらなくても逃げないから。 お盆に載せられて運ばれてきたカレー。なんてこった! 上にとろけたチーズが乗ってやがる!! 「召し上がれ」 サラダを持って戻ってきた間宮の一声で待ってましたと言わんばかりに細野が手を叩く。 「いっただっきまーす」 「・・・おいしー!」 皆が食べていくのを見てから俺も手をつける。・・・じっと突き刺さる間宮の視線が痛いぜ。 とりあえず一口。 「・・・っな!?」 こいつぁヤクいぜ! 昔どこかで喰ったビーフストロガノフとかいうあれを遙かに凌ぐ。牛肉がトロトロになる位まで煮込んであって。お世辞抜きで美味しかった。 「凄いな・・・。予想してたのよりはるかに美味しいよ」 「でしょー?」 「うんうん、お店出せますよねww」 「・・・てへ」 皆で奇麗にいただきました。間宮、本気で計りしれん・・・。 「あー・・・幸せだー・・・」 「知佳、行儀悪いよーww」 炬燵にもぐりながら寝転がる姉さん。片付けを手伝いながら笑う片桐。 ・・・改めて思う。 俺ぁなんて幸せな野郎だ。 |
|
2008-03-01 Sat 20:36
|
|
途中休みを入れながらも服屋をいくつかはしごする。
本日の戦果。 片桐知佳・・・両手に紙袋。 間宮歩・・・片手に大きな紙袋。 細野美沙・・・小さな紙袋1つ。 十歩ユウト・・・紙袋1つ。 一番はりきってた細野の買い物が一番少なかったのが意外だった。 そして時刻は17時半ごろ。4時間弱もの間服屋にいたことになる。そりゃ俺も疲れるわ。 駅へ向かい、恐らく解散という流れになると思いきや晩飯のお話に。 「さて、どうしよ?」 「もう服でお金ないからねww」 「・・・カレー」 間宮の発言キタコレ。過去のやり取りからこの言葉の指す内容を予測する。 「作ったのがまだ残ってるのか?」 「うん」 どうやら当たっていたらしい。我ながらすごい。 「・・・よし、じゃあ食べに行こう!」 「ぶっ!マジでか!?」 「マジマジ。久々に歩の料理も食べたいからねー」 そう言えば料理の腕はかなりのものだとか言ってた気がする。片桐も嬉しそうに笑ってるし、間宮はもう既に導く気満々だ。 「いや、俺・・・も?」 「せっかくだからご馳走になりなさいw」 「多いほうが楽しいですからw」 「こっち」 先に立って歩き出す間宮。続く細野と片桐。展開についていけないまま、とりあえず置いて行かれないように一番後ろついて行く俺。 生まれて初めて旅立つ女の家。滅茶苦茶ドキドキしてるこの鼓動の半分は不安が占めている気がした。 |
|
| 間違い電話と雑談 〜小説編〜 |
|
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
Powered By FC2ブログ



