間違い電話と雑談 〜細野と電話〜
2007-12-14 Fri 01:40
4日目の昼。昨日の報告でとりあえずひと段落し、スレも落ち着いた雰囲気。いつも通りみんなが雑談しながらジッポの登場を待っていた。

【おまいらおはよう。ジッポはまだかぃ】
【おはよふ】
【ジッポおせーなー】
おはようおまいら。今日もいい朝だな。
【ジッポ!】
【報告だー】
おまいらwwww

朝、起床後携帯で時間を確認しようとするとメールが入ってることに気付く。
『いってきます』
「・・・短っ!」
なんだこの短文は・・・。寝起きで未だ寝ぼけた頭ではいまいち理解できない。
気にしないことにしてトイレに向かう。昨日のポンデのせいか今朝はビッグベンだった。
朝食にパンを焼き、フライパンで卵を焼いている途中。
・・・ポンデ?
・・・・・・間宮だよ!女だよ!女からのメールだったよ!
火にかけていた卵を皿に移して携帯を開いた。
しかしなんて打ち込むか迷う。というかどんな会話をご所望なのか全く分からない。
「いってらっしゃい。バイト頑張って」
自分で言うのもなんだがつまらないメールだと思った。
食パンの上に目玉焼きを載せてがつがついただく。
“パズーの鞄って魔法の鞄みたいね”
名場面の食べ方で腹を満たすと、数あるDVDの中から何か見ようと模索する。
でも大体見飽きるほど見たので少し古いものに手を出そうと思っていたら携帯が鳴りだした。
細野からの電話だった。
『もしもし、起きてた?』
「ばっちり。飯も食ったよ」
『シリアル?w』
「ちゃんと目玉焼きと食パン食べたってw それで、どうしたんだ?」
『いやー、暇だったから』
単純明快。一応信用されてるらしい。
「俺は忙しいんだぞw」
『嘘付けww』
「嘘ですw」
何かそれから極めて普通に雑談。俺も緊張せずに話すことができた。
『そういえばユウト、今日バイトは?』
「いや、今日は休みだよ」
『うわ、なんで昨日休みにしなかったのさww』
ごもっともです。
笑いながら間の悪いやつだなーとか言われた。俺だってそうしたかったよ!
「なかなか上手いことまわってくれないのさ人生ってw」
『悟ってるねw そういえばスプーン気づいた?w』
「ああ。というか気づかないほうがおかしいだろw」
『あれ見てて笑いこらえるの大変だったんだよw』
お前も知ってたのかよ!
しばらくスプーンには困らないからいいけどね。
「言えよw そういえば間宮っていつもあんな感じなの?」
『んー、あんな感じって?』
「いや、メールが短文っていうか、必要最低限の文字しか送ってこないというか・・・」
『ああ、慣れてないのもあるけど、元々意思表示が苦手な子なのよ』
「ふーん・・・」
『だからまぁ、多少目につくところは勘弁してあげてよw』
「いやいや、それは全然気にしてないんだけどね」
元より俺もそんなに人付き合いがいいわけでもなかったし。ネットでもやってなかったら俺もあんな感じのメールしかできなかったと思う。
「なんにせよ、また遊べるの楽しみにしてるから」
『はいはい、いきなり誘うかもしれないけどw』
「うはwww」
思わずネラー的な返事をしてしまったが、幸い気にした様子もなかったようで何ともなかった。でも次の言葉で度肝を抜かれることに。
『で、知佳のこと好きなの?』

続く
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間違い電話と雑談 〜殴りたい〜
2007-12-11 Tue 02:48
【ジッポまだー?】
【ジッポマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆】
マダー(・∀・)??
【お前は何をやっているんだ】
【やっときたか】
天津飯ウマー。とりあえず腹もいっぱいになったし報告行くぞ。


今日も普段通り適当かつ陽気な感じでバイトに勢を出す。サボりはしたが何も問題はなかった。
バイト中、細野からメールが来ていることに気づいた。
『今日はありがとう。おかげ様で楽しかったよ。また遊ぶときは私も呼んでねー』
仕事中だったが、どうせ客が来ないと暇なので携帯をいじりまくる。たぶんレジより携帯を触っていた時間のほうが長い。
「俺のほうこそ楽しかったよ。細野のおかげで気兼ねなく話せたと思う。感謝w」
『それならよかった。もしかして嫌になったのかと思ったからw』
「バイトが嫌になったね」
ジッポ心からの一言。
『あ、バイト中?だったら後にするけど』
「サボり中だw」
『ちゃんと働こうよ若人wメール付き合わせてもいいのか心配になってきたよw』
「大丈夫、俺はサボりの名人だからなw」
いまもまさに熟練度を上げている。
『それ自信満々に言うところじゃないからw』
「なんにしても今日は楽しめた。それは本当だよ。バイトさえなければ・・・」
細野と何度かメールのやり取りしていると、ほかの2人も大丈夫だと思ったのかメールしてきた。
サボりながらなので対処するのが難しくなってきたがとりあえず片桐からのメールを開く。
『今日は本当にありがとうございました^^ 今度は時間のある時に改めて遊びましょう』
「中途半端な終わりかたになってごめん^^; 次はちゃんと時間開けとくよ。今日はありがとうね」
さて、次は間宮からのメールをば。
『お疲れ様。バイト頑張って』
こいつには言いたいことがあるが、まずはありがとうメールを。
「お疲れ様。楽しかったよ。で、ポケットに山ほど突っ込まれてたマクドのスプーンはなんだ?w」
送り終わるとほぼ同時に細野からメールが来た。永久ループ発動の予感。
『まあバイト頑張っておいでー。3人同時にメールするのはサボりながらじゃ大変だろうけどw』
バレテーラ。
「ちゃんと返信できてるよwいや、返せてても自慢にはならないけどさw」
そしてやってくる間宮メール。
『お土産お土産』
「よりによってなんでマクドなんだ?ww」
そして書いてる間にまたやってくるメール。これは無限ループ確定だな。
『はい、付き合って貰って本当ありがとうでした^^ バイト頑張ってくださいー』
「頑張りますw そちらも楽しんでください^^」
このメールで片桐とのメールが終了。
お客が来たので少し携帯を放置したらその間にメールが2通増えてた。
先に来ていたのは細野からだった。
『全くだよw それじゃ、今日はこのくらいで止めとくね。デート行ってきますw』
ここで細野ともメールが終了。どうやら細野には男がいるらしい。狙っていたわけではないが少しがっかりした気分になった。
気を取り直して間宮からのメールを開く。
『バイト先だから』
こいつは長文打たないらしい。
「バイト先マクドかー。お勧めのメニューある? 最近行ってないからw」
『スマイル0円』
「あれは絶対店員への嫌がらせメニューだと思うんだけどw」
『でもタダだから注文はできる』
「忙しい時にされたらどうなんだ?」
『殴りたい』
普通だと思ってた相手に秘められたるポテンシャルを発見。かなり面白い。
しかし時間的に客入りも増えてきた夕暮れ時。ずっとサボってもいられない状況が続いてメールを返すのが徐々に遅れる。
「あのでっかいハンバーガーなんだっけ?」
『メガマック?』
「そうそう。あれはどうなの?」
『作るの面倒』
質問と答えがかみ合っていない気がする。
「味は?」
『普通』
まったくもって掴みどころがない。
ここからは本格的に忙しくなってきたのでそのままメール放置で仕事に専念。
しばらくすると相手方からメールが来た。
『バイト頑張って』
返せる余裕がなく、返信したのはバイトが終わってから。反応はなかったけど、風呂に入ってる間に一言
『おやすみ』
とだけ入っていた。


こんなところだな。いま思ったが報告めんどいw
【ここでそれを言うかw】
【普通ww『殴りたい』って全然普通じゃねぇよwwww】
普通のメール内容な、句読点も三点リーダも絵文字も顔文字もないぜww
【普通をそろそろ改名しないか?】
【ツンデレでいいんじゃね?】
【ここで普通の新名称候補募集タイム!】
俺に名前を付けさせるとすごいことになるぜ。
小学校時代、クラスの女子に「ビーフシチュー」というあだ名をつけて大泣きされたという伝説の思い出がある。
【普通だから・・・逆にアブノーマルとかどうだ?】
【マックだろ・・・常識的に考えて・・・】
【じゃ、最終選考はジッポに任せよう】
マックktkr!
【普通はマックとなりました】
【ジッポなまら羨ましい】
なんかマックのメールって文章打つのなれてない人みたいなんだよなw
【マックは電話派か】
ふぉぉおおおおぉぉぉふじこlp!!!
というわけで今日は寝る。おやすみみんな。
【いい夢みろよ】
【上のふじこはなんなんだよwww】
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間違い電話と雑談 〜普通マジック〜
2007-12-10 Mon 01:51
ばいとぉぉっぁああぁぁあ…あふん。
休もうにも既に先週1回変わって貰っている。何回もやると俺の股間・・・じゃなくて沽券に関わる。
「・・・実は・・・夕方からバイト入ってるんだ」
血涙。ポッケに突っ込まれた拳がギュチギュチ音を立てる。
「え、そうなんですかー?」
「わざわざ頑張ってこなくてもよかったのにw」
「いや、折角誘って貰ったしさw」
片桐と細野の残念そうな表情が俺の心に雨を降らせる。誰か止めてくれ。
間の悪さもしかる事ながら、運の悪さも最狂だと思った。
「それじゃアド交換しといてまた都合つく時にって感じで?」
「ぇ」
「そうですねー」
「ぇ、ぇ」
細野が女神様に見えた。
「そんな警戒しなくても大丈夫だってww」
俺はどんな顔をしていたのだろう。
「いやいや、そうじゃなくて。なんか悪いから」
「付き合わせたのはこっちですからー」
ということで間宮と細野とアドレスを交換。テンションはウナギ登り。今ならオーガとでも戦えるだろう。負けるけど。
そのテンションのまま店員の兄ちゃんに高々と諭吉を叩きつけ、釣りを貰う。
「え、払いますよ」
片桐が自分の分を出そうとしてくるが、ここは男として気前のいいところを見せねば。
「いや、楽しかったからいいよw」
「んーと・・・それじゃ、次は出させてくださいねー?」
それで納得。
何故かあんまり間宮と話をした記憶が無い。女性陣連中と浮かれてるのは見たけど俺が絡んだのは少なかったな。




とまぁ、ファーストコンタクトはこんな感じだった。
今打ち込んでて思ったんだが・・・結構普通だよな?
だけどあの時の俺は頭の中完全パニック。ウヒヒヒヒヒヒみたいな。
【デート商法・・・。<(^o^)>なんてこったい】
縁起でもないこと言うなww
とりあえず、一通りさっくりまとめておこう。
〜えんぴつ〜
女子大生・肩の後ろくらいまでのセミロング・ふくよかバスツッ!
〜細身〜
女子大生・ポニテポニテ・ひょろい
〜普通〜
女子大生・普通
こんなところだな。
【ジッポはだれが一番好みよ?】
いや、甲乙つけられん。
ちょwwなんだこれwwっうぇwwwww
【どうしたw】
ポッケにコーヒー用のスプーンが13本も入ってやがるww
【誰だwww】
たぶん普通だwwあいつ話さないと思ってたらwww
【俺はえんぴつが誰と間違えてジッポの携帯にかけたのかがすごく気になっているんだが】
【そういえばそれが一番肝心なところだな】
ああ、なんか友達とか言ってた。赤外線使わないのか聞いたら機能を把握しておらず、メールで送るってのは気がつかなかったそうだ。
【これからさらに仲が良くなってゆくゆくは・・・wktk!】
【だが現実は厳しい。そのうち連絡しても「ごめんちょっといまは」とかで済まされるように・・・】
そしてジッポ最後の書き込みは「やっぱ人生そんなもん」。・・・何言わせんだファック!
【さしずめジッポは電話男か】
【むしろ電波】
【もしかしてジッポはこれをネタに〜男シリーズで出版をねらってるのか?】
俺はセクロスしか狙ってないぜ。だって本になっても俺に金入るわけじゃないもの。
【印税出るだろう。それはそうと時間を見計らって3人にメールだな。普通にはスプーンありがとうともw】
あぁ、バイト中に考えとくw
さて、お父ちゃんは出稼ぎに行ってくるでよ。22時くらいに帰る。いてきま!
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間違い電話と雑談 〜ウハウハ〜
2007-12-09 Sun 01:43
「ユウトって童顔だよね」
「ぶほっ」
既に何年か付き合いのある友人かの如く当然のように名前を呼び捨てにしてくる細野。照れもあるが予想外の言葉にポンデが喉にひっかかる。
「最初高校生くらいかと思ったよw」
頼むから俺の外見についてはタブーにしてくれ。このセンスの無いファッションに突っ込まれたら確実にユニクロの話しか出せないから。
「いやいや、男としてはあんまり嬉しくないからw」
「一応褒めてるんだけどw」
「…有難うございますw」
雑談のネタに困っていたのだが、結構この細野がリードと言うか、よく喋ってくれる相手だったのでその辺りは気にならず俺は突っ込む形で話に入ってた。
しかし、安心していたのも束の間。途中で片桐がトイレに立ったのを火きりに、細野と間宮の質問攻めが始まった。
「でもよく会う気になったね?」
「ん、いや…話聞いてる限りでは別に悪い印象もなかったし。 それを言うなら俺こそいきなり会って大丈夫なのか、って感じだったよ」
だから彼女たちが付いてきたんだろうけど。
「怖くとかなかったんですか?」
ぶっちゃけキミ達が怖かったです・・・。
なんて言えるはずもないので必死に言葉を考える。
「いや、怖いと言うよりは不安はあったかも。もし変な事に巻き込まれたらー、とか」
「それでもOK出したんだ?w」
「その時はその時だしねw」
男は度胸なんでも(ry
その後、片桐が戻ってきて会話は普通の雑談に戻った。
テーマは学校の事とバイトの事。3人は高校からの友人らしい。
友人について俺も聞かれたが、一人暮らしでこっちに来たから戻らないと特別仲がいいのはいない、と告げた。
なんだか普通に20代の青年みたいな事やってる自分に驚きが隠せない。
これが俺クオリティ!! 20年間付いてなかった運が一気に押し寄せてきたようだ。
この時はもう既に焦りなんかは無かった。
細野はいいヤツで、会話も上手くて面白い。
片桐は実際話してみると口数は少ないけど、おっとりしていて実に萌える。
間宮は、ちゃんと人の話は真剣に聞いてくれるし、所々で的確な突っ込みを細野に入れていた。
いいコンビネーションの3人だ。俺は絶対浮いてたに違いない。でも美女3人に囲まれてウハウハな俺の天下キタコレ!
冷静に、冷静になって考えればこんな展開美味しすぎるに違いない 。
「ユウトさん、これからどうしますー?」
「え、あ。えーと…」
聞いてませんでした。妄想しすぎ。
「カラオケ行きますけど」
時刻は12時20分。当然これは行かないと男がすたる!
しかし唐突に俺の意識は現実へ引き戻された。
あ。バイト。
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間違い電話と雑談 〜ジッポとえんぴつと細身と普通〜
2007-12-08 Sat 01:41
3人組の女が現れた。童貞21歳男のコマンド?
⇒逃げる
しかしジッポは 混 乱 し て い る !
「えーと・・・ジッポ・・・さんですか?」
リアルでその名を出すのはやっぱり躊躇いがあるのか、少し声のトーンを落として微笑む天使。
「あ、はい。今日は誘ってもらってども」
「知佳の友達の細野です」
「間宮と言います」
何となく、嫌な予感はしてたんだ。集団で売られたら・・・逃げられない!!!
「あ、十歩です、恐らくお話は聞いてると思いますけど」
ポケットに突っ込んだ手はじっとりしてるし、内心ガクブルが止まらないんだがとりあえず探りを入れてみた。
「うん聞いてる聞いてる。間違い電話でww」
「知佳さんそそっかしいとこありますからww」
「あー、わかるわかる」
「えー!みんなで酷いよー!」
一通りきゃいきゃいした後、細野がトイレに行くと言うので俺も少しばかりトイレへ行き、何とか平静を保つためにカキコ。
「もうダメぽ」
完全に真っ白だ。戻ると、とりあえずどうしようか。の話へ。
女性陣は和気藹々と話し合っているのだが、これがまたどんどん話がそれて行って全くどこへ行くかとかの話では無くなっていく。
一応俺もスベらないように、回らない頭をこじ開けて言葉を紡ぐ。
「・・・ポンデとかどうか」
「いいねー」
乗ってくる細野。他の2人も異議は無し。一同ポンデ食いたさに某店へと向かった。
混んでいるわけではないが空いているというほどでもない店内。女3人男1人でもっちゃもっちゃしながらコーヒーをすする。
報告用の名前を考えながら緊張をほぐそうとしていた時、えんぴつの連れの細身のほうが口を開いた。
「さて、改めて自己紹介しようかな。まず、あたしは細野 美沙(ほその みさ)。よろしくね。」
『さばさばしてそう』というのが第一印象だった。口調とか、雰囲気的に。
「間宮 歩(まみや あゆみ)です。よろしくお願いします」
そんなかしこまって挨拶されるとこれから何が始まるんだと不安になるw
こいつは・・・なんていうか・・・普通ww
「・・・知佳さんのことは知ってるんですよね?」
たぶん消去法的にえんぴつのことを言っているんだろう。
「いや、・・・えんぴつさんとしか」
「えんぴつ!? なにそれwww」
言った途端細野が噴き出した。
うん、人前でこれ言うのかなり恥ずかしい。さっきのえんぴつの気持ちがわかった。
「そんなに笑わなくても・・・。えっと、えんぴつです。本名は片桐 知佳(かたぎり ちか)です。よろしくお願いしますねw」
笑っている細野をよそに俺も自己紹介をする。
「十歩ユウトです。今日は誘ってくれてどうもw」
結局細野は涙目になるまで笑っていた。
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間違い電話と雑談 〜ファーストコンタクト〜
2007-12-07 Fri 01:29
朝、8:30起床 。9時にセットしていたはずなのだが携帯を見るとメールが入ってる事に気づく。こんな時間に起きた理由はこれらしい。
『ひゃー』
OK、理解不能。定番、姉様からの意味不明メールを軽くあしらい仕方なく布団からモソモソ起きる。
さ、寒い!
生まれたての小鹿のように体を震わせながらも、なんとかベッドから這い出だした。
紙パックの牛乳に口をつけて飲み干すは約半分。
「染み渡るぅ〜」
紙パックをテーブルに置き、ふと考える。
「・・・なんでこんな時間に起きたんだっけ・・・」
半分寝ぼけた頭をかきながらとりあえずテレビをつけた。プリキュアでも見ようかとデッキを操作した時。
・・・女子大生!!
そうだ女子大生だ!早く用意をとりあえず風呂!
給湯器のスイッチを全力で押したら凹んだが今はそんなことには構っていられない。
蛇口を捻って、予めお湯を出して置くと、唯一身に着けていたベジータの息子を洗濯機へ放り込んだ。
ここから先は18禁だぜ。よかったのかホイホイ(ry
冗談はさておき、さっさと風呂に入る。朝風呂なんていつぶりか。
頭をガシガシ洗っているとだんだんと眠気が抜けていくのがわかる。
風呂からあがり、まずは友人達に挨拶をば・・・。
「おはようおまいら」
先日のレスから色々考えて壺だけは回避せねばならない。
カードや印鑑、通帳といった類を机へ放り出すとサイフをケツポケットへ突っ込んで準備は万端。
口臭よし(モンダミン)
寝癖よし(ワックスパワー)
住人たちに励ましてもらってやる気も十分!(うほっ)
服装はカジュアルかつ清潔感あふれる爽やかスタイル前線(すばらしきインターネッツ)
俺の舞台は整った・・・。
そして出かける前に友人たちに挨拶を。
「お父ちゃん頑張ってくるでよ。いてきま!」

時刻は9:30前後。
家から駅までは歩けば少しかかるのだが
「さすがハイヤードラゴンだ。あっという間についたぜ!」
飲食店関係も開いていたり開店準備にとりかかっていたり、平日とあっても人の波は結構ある。
とりあえず、オタク濃度が薄いよママン!
周囲を見回しているのだが未だ連絡は無い。見る人見る人が相手に見えてしまう。そこで先ほどからチラチラこちらを伺う2人の女共が気になった。
『何あいつ、キョドりすぎじゃない?』
『うわ、本当!キモーい!』
うん、妄想だけどね。凹んだ。
ともかく、ジタバタしても仕方ないので壁にもたれ掛かって相手の登場を待つ事に。
少しぼーっとすると電話が鳴った。キタキタキタぁ!!
「今どこですかー?」
「東口出てすぐ左の柱に立ってるよ」
「あ、すぐ向かいますねー」
「はいはい」
実は後ろの方からその声が聞こえていた。だけどさ、やっぱり気になるじゃない?
いい意味でも悪い意味でも。で、間もなく本人登場。
( ゚Д゚)
kfじゃふぃあかprじゃぽいjふぁ;krじぇあふじこlp
かあああああああわぁぁあぁあああいいいいいぃぃぃ!!
大げさな表現だけど、長い間女性とまともなコンタクトしてなかったせいかアイドルレベルで可愛く見える。ごっつぁんです!
「あ、こんにちわ」
冷静に対応する俺。
「どーも」
なんか違う所から声が聞こえる。俺の位置から死角になっていた柱の影から女が一人現れた。
・・・誰だこいつは。
いや、撤回しよう。
誰 だ こ い つ ら は !

ジッポの前に現れたえんぴつと謎の女達。
やはり壺? それとも絵画?
いったいジッポは、ど う な っ て し ま う の か ! !
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間違い電話と雑談 〜もうだめぽ〜
2007-12-06 Thu 01:26
3日目の朝、午前9時過ぎ。ジッポは出かける準備を整えてスレにやってきた。

おはようおまいら。
【きたあああああああああああああああああ】
【おはようジッポ】
朝風呂なんてものすごい久々だったぜww
待たせるという最悪のケースを考慮してもうさっさと行ってくる。
お父ちゃん頑張ってくるでよ。いてきま!
【携帯からの実況まってるぜ】
【幸運を祈る】
【頑張ってくれ】

住人たちの声援に背中を押され、ジッポは出撃!
・・・したのだが、午前9時58分。突如ジッポがスレにやってくる。

もうだめぽ。
【わっつごーいんぐおん!!!??】
【どうした!!? ジッポ応答しろ!!】
【ちょ、まさか壺k(ry】
【いやいや心配ないだろ!相手は純粋な女子大生だぜ?今頃仲良く絵画をみているんだよ!きっと】
【どうしたんだ・・・】
【くそ、気になって離れられん・・・】

ジッポは謎のメッセージを残して去り、住人たちに緊張が走る。住人達はジッポに詳しい説明を要求するが、訴え虚しくジッポが現れることはなかった。
そして3時間後。

えんぴつ「おい…ジッポ、あんた…今私にこの紙のことなんつった!」
メメタァッ!!
えんぴつ「私の紙にケチつけてムカつかせたヤツぁ何モンだろう―とゆるさねえ!この紙が契約書みてェーだとォ?」
ジッポ「え!そ…そんなこと誰も言って…」
えんぴつ「確かに聞いたぞコラ――ッ!」
【お前はいったい何を言ってるんだ】
【日本語でおk】
【やっぱり壺だったのか?】
あー、待ってね。いろいろ整理してるから。
【ワクテカ】
【やっぱ壺か? 書類整理か?w】

ジッポの報告にwktkしまくる住人たち。
そして待ちわびた報告が今、始まる。
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間違い電話と雑談 〜ハイヤードラゴン〜
2007-12-05 Wed 01:24
時刻は22時48分。スレにはジッポの書き込みを見たvipperたちが続々と集まってきていた。
【あと約10分か・・・】
【長かったなぁ】
ただいまー。
【ジッポキター(゚∀゚)】
【で?どうよ】
とりあえずまとめに入るけどいいのかな?
【もうまてねぇwwwwwww】
よしよし。んじゃ報告行くぞ。

「さて。行くぜハイヤードラゴン(ハイヤードラゴンとは自転車。ジッポの所有している自転車だけを指す)」
鍵をさしてロックをはずし、バイト先のコンビニへ向けてペダルに力を込める。
コンビニにつくと制服に袖を通し、
「おはようございます」
その言葉をもってバイトスタート!
(最近のアニメはあざとすぎるよなぁ・・・。いろいろと・・・)
そんなことを考えながら、時々やってくる客の相手をしながらぼーっと過ごすこと6時間。
「おつかれさまでしたー。お先に失礼しまーす」
帰宅途中、ハイヤードラゴンをとばしながら携帯のメールをチェック。
受信件数は3件。こんなに来たのは携帯料金を払い忘れていた時以来だ。
まず1件目は母からだった。
『たまには顔見せに帰ってきなさい』
少しうるんだ瞳で夜空に笑顔。
ごめん、母さん。今の俺には下心しかないんだ・・・。
次のメールはえんぴつさん。開くを激しく連打する。
『△△駅の東口に10時くらいでいいですか?』
すでに予定が組まれてる。決断力のない男は云々とか雑誌で読んだことがあったが、それを感じさせる間もなく予定を組むあたりさすが女子大生だと思った。
「はい、ではそれで^^ 明日楽しみにしてますw」
余裕がない余裕がないよ。そしてなぜか変な笑いがこみ上げてきた。
「フヒヒ」
すれ違ったリーマンのおっさん絶対引いてたね。でもモテなかった俺の人生一回きりのチャンスなんだから許してほしい。
そして22時少し前に帰宅。
ちなみに、3件目のメールは携帯の会社からだった。


報告終わり。結局バイトのせいで髪も切れない服も買えない。髪はワックスで立ててごまかすとして、服は色統一させたほうがいいのか?
ツートンカラーとかいろいろ混ぜたほうがいい?
【3色以上組み合わせるとダサくなるぜ】
とりあえず白と黒のツートンカラーで行ってみようと思う。テーマは新聞紙。
【男は黙って紅いふんどし】
外人さんには最高にウケるなw
【いっそのことスーツでよくね?】
フリーターのくせにスーツwwwwww
とりあえず服装は適当なものを着て行って、べっぴんさんが来たらジャケットの前閉めて隠すしかないか。
そろそろ本格的に眠い。おまいら、明日の朝に念力で俺を起こしてくれ・・・。

そう書き込みを残し、ジッポは眠りについた。
住人たちもほかのスレに遊びに行ったりと徐々に解散していく。
こうして、2日目は終わりを告げた。
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間違い電話と雑談 〜神展開〜
2007-12-04 Tue 01:16
ここで新展開。助けてvipper!!
会えるかもしれないよママン!!
【それにはkwskと言わざるを得ない】
おっけ。
あの後も実はメールが続いてたんだ。それで、大学のことを聞いたんだよ。

『○○大学っていうんですよー』
・・・ちょっと待てよ?
「最寄り駅は△△?」
『そうです。知ってました・・・?』
いや、というか・・・。俺の住んでるとこから1駅で行けます。所要時間は約10分。
「俺□□に住んでるよ」
『ええー!すごく近いじゃないですか!』
「もしかして□□に住んでる?」
『いえ、私は▽▽なんですー』
残念ながら2駅隣。それでも車を使えば20分かからない近さだ。

さてここでストップ中。これ会えるんじゃね?
なんて送ればいいのよ。助けてママン!
【ちょwちょwちょwちょwちょwちょwちょw】
【神展開来たwww】
【もしかしてこいつ最初からジッポのこと知ってたんじゃね?】
俺もそんな香りがぷんぷんしてきたぜ。
これはねーよwwww
マジコワスwwwwww
【暇?今から会おうぜ会おうぜ会おうぜあえhふぁ@hgt】
直球通り越して痛いwwwww
【ストレートに会おう】
もうちょっと自然な感じが欲しいんだがw
【「もしかして俺たちあったことあるんじゃね?」とかから適当に繋げていきなよ】
ちょwww送る前にメール来たwww
『明日お暇でしたら会ってみましょうかw』
( ゚Д゚)ポカーン
うぇぇええぇえぇええええふじこlp;@:「」
【積極的だなおいwww】
【うほおお!!11】
な、何か!ガっついてない感じで送れないか!?
うぼぁあああああ!!
【「いいですねー」って爽やかに!】
って俺明日夕方からバイトじゃねーか!!(#゚Д゚)
ともかく!
「近場ですし、いいですねw 昼間でも大丈夫ですか?」
と送っておいた。どきがむねむね。
『はい、それじゃ詳しい事はバイトが終わったらで^^』
うおっしゃあああああああ!!
みwwwなwwwぎwwwっwwてwwきwwwたwwwww
【いまのうちに部屋片付けて風呂入るべし】
明日会うのになんで今から風呂なんだよww
【ここまで出来過ぎだと逆に怖いな・・・】
男は度胸。何でも試してみるものさ。
【何県在住? 場所によっちゃ突撃したいんだがw】
くんなwww
いま思った。・・・オシャレってなんですか? ユニクロしかねええええ!!
【ユニクロでも小奇麗にしていけばおk】
【大事なのはセンスより清潔感】
【俺みたいにキョドらなきゃおk】
髪の毛ばさばさなんだけどやっぱり切っといたほうがいいのか?
服は黒のジーパンと白いタートルネック。あとはもふもふのついたジャケット。
っと、そろそろバイト行ってくる。メールの報告は本日23時!

そう言い残してジッポはバイトに出かけていった。
とりあえずみなさんご一緒に。
「これなんてエロゲ?」
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間違い電話と雑談 〜ジッポ with スレの仲間たち〜
2007-12-03 Mon 01:11
とまぁここまでが昨日の話だ。
さて、これからえんぴつさんにメールしようと思うんだが話すネタがない。こんなときは・・・助けてVIPの仲間たち!
【バイトネタが一番無難じゃね?】
バイトネタか・・・。やっぱりお疲れ様でしたとかか?
【とりあえず彼氏いるかどうか聞いたら?】
それの確認も必要だなー。
というか、メールの最中なら割りと会話もでて来るけど、開口一番って何て送れば掴みが取れるんだろうとか考えないか?
【掴みのメールなんて気にするのか? 俺だったら「暇だからメールしよー」みたいな感じで送るけどな】
何か軽い感じで見られないかなー・・・。
【「昨日はどうもあんがとー。朝大丈夫だったかぁあああ」って感じで適当にやればおkじゃね?】
なるほど自然だ。とりあえず
「昨夜はありがとうございました。朝はちゃんと起きられましたか?w」
と送っておいた。
【ところでえんぴつが何処に電話しようとしてたのか聞いたの?】
そう言えば聞いてなかった。ぶっちゃけ余裕がなかったwww
【返信マダー?】
まだきてねぇな。授業中か? とりあえず米炊いてくるww
・・・10分後・・・
お、メール来たお。
『今気づきました。ごめんなさい>< 朝は大丈夫でしたw ジッポさんは大丈夫でしたか?』
「こちらは全然大丈夫です。メールしても大丈夫ですか?」
とりあえずこう送った。
【ちょっとしつこい感じがするんだが】
マジか。だって不安なんだもの。
【長すぎたり遠回りすぎるメールは逆効果だと思うぜ。それと相手に質問するときは、『はい』と『いいえ』で受け答えできるモノじゃなくて文章じゃないと答えられない質問の方が盛り上がるよ。例えば 「元気?」ってよのり「調子どう?」みたいな】
あぁ、なるほど。
『大丈夫です^^ 今日もシフトは夕方からですのでー』
「大変ですね(驚) 大学は春休みですか? サークルとかも大変なのでは・・・」
『サークルには入ってないんです。バイトがありますから(汗) 一人暮らしも大変ですよー』
とりあえず、彼氏の有無を聞きだすにはどうすりゃいい?
【彼氏いる?】
直球すぎないか?w
とりあえず、
「自分も一人暮らしなのでその気持ちはよくわかりますw バイトから帰って飯作るの面倒ですよね」
と、送っておいた。
『ですですw 一人で食べるとなると適当なものになっちゃいますしw』
一人で食べるってことはいないんじゃね?
【彼氏さんには作ってあげたりしないんですか?】
【自然だな】
よし、それいただき。
「確かに自分だけで食べるとなると適当になりますねー。彼氏さんには作ってあげないんですか?」
原文そのまま流用。フヒヒ、サーセンwww
『いまはいないんですよー(涙) 友達と遊んでるほうが楽しいみたいでw』
少なくとも付き合った経験はある、ということから非処女&ピザブス説は薄くなったと願いたい。
【とりあえず間違い電話の相手誰と間違えたか聞いてくれよ】
それは聞くつもり。第一声聞いて「間違った」と気づいたんだからよもや相手が野郎ということもあるまい。
【この流れなら会うまでは楽に行けそうだね。俺もメル友→電話友→付き合う→結婚だったよ。こういうの懐かしいな・・・】
経験者キタコレ。アドヴァイスおいてってくれww
「友達感覚で付き合える相手のほうがいいですよね。気兼ねなく話とかできるような気がしますし」
付き合ったことないけどね。
【付き合ったことある≠キモブス←これは間違ってる】
恐いこと言うなよwww
ってか返信来ない。俺やっちゃった?
【丁寧語はやめようか。つかハンネみたいに呼び合うの嫌じゃない? 名前聞くべし。んでさりげなく呼び捨てにすれば・・・。ウマー】
【確かにウマー】
【さ ぁ 馴 れ 合 っ て ま い り ま し た】
つーかマジこねぇ・・・。ヤバいよヤバイよ・・・。フォローのメールとか入れたほうがいいのか!?
教えてくれー非童貞!
【次来たらおまぃが待った時間の三倍ぐらいの時間置いて送れな〜】
それに意味はあるのかwwww
【いいかもしれない。三倍とまではいかなくても、少し間を置くのは】
【焦 っ た ら 負 け】
【逆に相手を焦らせたら勝ちだ!】
【もう終わり?】
そんなこんなでジッポがメールを送ってから30分が経過し、ジッポが本格的にわたわたしだしたころ、やっとケータイが光を放った。
『ごめんなさい、お風呂入ってたんです>< 友達感覚で付き合える相手はいいですねー。楽しそうです^^』
風呂!(*´∀`)ハァハァ
そういやそろそろ出撃時刻も迫ってるしな。ただ、そういうのは言って欲しかった。
【事態一転したなw】
「気にしないでください、もうすぐ時間ですし。そういえば、えんぴつさんのほうが年上なのかな? 自分は21ですけど」
うーん、あざとい感じがしてたまらない。
【この後の切り返しが大事だぞ!】
『あ、同い年ですよ。ずっと敬語も疲れますから、普通でいいですよ^^』
そう言いながらも敬語ですな。
「それじゃ失礼して。何かと大変だと思うけど、バイト頑張っていってらっしゃい!(親指立てた絵文字)」
とりあえずいろいろわかったね。・・・同い年か。まずい、苦い思い出しかない・・・。
【苦い思いでkwsk】
苦い思い出か・・・。
中学時代、特に仲の良い女子がいるわけでもなく、数人の友人連中とギャルゲ三昧。教室で絵を描いてたりしたことからついたあだ名が「マニアック」
たまに絵を見られ、小さな声で「ぅゎ・・・」という声が聞こえた。
高校時代、知り合いがほぼ別の学校へ行き、中学時代の教訓を活かしてクールな男を演じてみるが、裏目に出たらしく無口なやつと認識される。
ある日、後輩から告白されて浮かれていた矢先、翌日に満面の笑みを浮かべ「やっぱ無しで」と言われた。その日は枕をダダ濡らし。
ともかく、ろくな人生を歩んでない。
【感動した】
【後輩のくだり悲惨だな・・・】
コンビニ店員なんか出会いねーよ。夜はDQN多いし。なんで置いてある本をしゃがんで読むんだ。
【困った客だな】
まったくだ。
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間違い電話と雑談 〜えんぴつとメール〜
2007-12-02 Sun 01:09
夜に目を覚ましてケータイをチェックしてみるが、未だ反応はない。
言ってみればあれは本当に偶然が重なった出会いなわけで、
(・・・どこで打ち切られても仕方ないか)
そうひとりごちてカップラーメンを食べていると、突如ケータイが光りだした。それを俺は光の速さで手にとり、開く。カップラーメン? そんな物知らん。相手は・・・。
えんぴつ女史キター!!
『おきてますか?』
早きこと風の如くケータイの文字盤を叩く。興奮しすぎの俺キモい。
「はい、大丈夫です」
『やっとバイト終わりましたー』
「お疲れ様です。大変でしたか?」
『今日はお客さんが多くて大変でした』
「うわー。接客ですか?」
『はいー、飲食店なんです』
飲食店か、長いこと利用してないな・・・。そもそも飯屋なんて独りで行っても寂しいことこの上ない。昔は家族と行くこともあったが、一人暮らしを始めてから友人と呼べる相手なんて全くいないからな。
『○○○ってお店なんですよ』
・・・大型チェーン店。そこら中に溢れているからどこの店かは判別できない。少なくともファミレスだというのはわかった。・・・ウェイトレスさんキター!
「ドリンクバーで粘れるお店ですねw」
『あれは困りますお客さんw』
俺はやったことないけどね。DQNがいたら視線をそらす俺マジ小市民。
「今は帰宅中ですか?」
『バスに揺られてますー』
「結構遠いんですか?」
『いえそんなには?』
なぜか疑問形。
それからえんぴつが自宅に着いてからも適当なやり取りを続けたが、いつの間にか時間が0時近いことに気づいた。
「そろそろ0時になりますけど、明日大丈夫ですか?」
『確かに! 明日もあるので失礼させていただいていいですか・・・?』
「了解しました。お疲れさまです」
『いえいえ、なんだかずっと付き合っていただいてありがとうございましたー。おやすみなさい^^』
俺もこの後しばらくレトロなゲームで時間を潰していたが、しばらくして最初の電話の報告したスレを探してみた。
過去ログ送り。
まぁ、仕方ないか。
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間違い電話と雑談 〜ジッポとえんぴつ〜
2007-12-01 Sat 01:08
最初も言ったが俺は彼女いない歴=年齢の童貞なので、こうして話していること自体ガクブルと緊張の連続だった。でも知らない相手ということに安心しているのか割と落ち着いて話をすることができたと思う。
「それではー」
「あ、はい・・・」
別れの言葉を告げられ、しぶしぶ押した電源ボタン。ぷつっという音とともに通話が終了する。
「これで終わりか・・・」
口に出して呟くと、胸の中の何かがしおしおと元気をなくしていくようだった。
特に面白そうなネタにはならなかったな。スレに書くほどでもなかったか・・・。
とか思っていたら再び電話がかかってきた。
「あ、はい。どうしました?」
「あ、あのー、ご迷惑でなければ登録させていただいてもいいでしょうかー?」
胸の中の何かが再び力を取り戻した。俺のテンションわかりやすいw
「えぇ、構わないですよ」
「ありがとうございますー、それでは」
女子大生の電話番号ゲッツ!
これなんてエロゲ?ww
そんな浮かれ気分でスレに書き込んでいると、住人たちから電話しろとのコメントが。・・・マジか。
いきなりかけて迷惑じゃなかろうかとか思い、とりあえず洗濯物を干して適当な時間を過ごした後、決心してケータイを握りしめる俺。・・・いざ!
鳴り響くコール音。
『うわ、早速かけてきた。ウザっ!』
自分が脳内で作り出したマイナスイメージにちょっぴり鬱な気分に。
しかし、3度目のコール音で出た相手。
「あれ、どうしたんですか?」
「あ・・・いや、ちゃんと繋がるかな・・・って」
「こちらからかけたんですからちゃんと繋がりますよーw」
適当な言葉が見つからず、初めて好きな子の家に電話する中学生並の返答が出た。
(何しゃべればいいんだよ・・・)
住人たちに助けを求めようかとも思ったが、書き込みながらの電話は少し辛いので断念。
「えーと、そういえば・・・なんてお呼びしたらいいでょう」
「あ、そ、そうですね・・・」
俺はおたおたと周りを見回してどうしようかと焦る。そんな俺の目に飛び込んできたオイルライターの詰め替え用オイル。
「あ、それじゃあジッポで」
なんで仮名にしたんだ俺・・・orz
「あははw それじゃ私は・・・えんぴつで!」
「近くにあったんですか?www」
「バレました?ww」
どうやらノリのいい人らしい。なかなかいい感じのような気がする。
ハァハァしながらなんとか会話しようとネタを探す。しかし女性と話すなんてことを何年もやってない俺にはかなりハードルが高い。助けてvipperたち!
そんな中、俺は相手の言葉のイントネーションに引っかかりを感じた。もしかして・・・
「えんぴつさんって関西の方ですか?」
「え、あ・・・訛ってました?」
やっちゃったー。と、たぶん苦笑いしている相手。
誰もいないのに思わず手を振ってしまう俺カコワルイ。
「自分も関西なんですよ」
「それじゃあ、もしかしたら結構近くに住んでるかもしれないですねー」
そう願いたいです!
声には出さなかったが心の底からそう思った。
「あ、電話だと高くつくかもしれないですけど・・・大丈夫ですか?」
俺の電話代を気にしてくれる。マジ嬉しい。
さっさと切りたかったのかもという可能性は虚しいから考えない。
「あー・・・。そう、かもですね・・・ハハハ」
テンションが下がる俺。
きっと俺とのコミュニケーションを早めに打ち切りたいに違いない。
気分は正しくorz
「それじゃあ・・・」
グッバイ青春。短い夢を見させてくれてありがとう。
「メールにしましょうかー」
「・・・はぇ?」
たぶん、いや絶対引かれた。自分でもビックリするくらい変な声が出た。そして俺の股間はエレクチオン。
「え、えーとアドはですね」
もそもそ告げる俺。確認し終えて電話終了。
早速
『届いてますかー?』
の電波を受信。
「届いてますよー」
メルアドもばっちり控えたぜ。
その後しばらくメールのやり取りが続くものの、彼女はこれからバイトがあるということでそれも途切れる。昨夜眠っていなかった俺はそこから熟睡。
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